こんアロ~♪アロハ保育園非公式キャラの「アロ」です。
今月もアロハの保育士が選んだ絵本を紹介するよ!
第12回は、アロハなかやま保育園のA先生です。
A先生は、発想と表現が豊かな 楽しい先生だよ~!
アロハなかやま保育園のAです、よろしくね。
わたしが選んだのは「めっきらもっきらどおんどん」というタイトルの絵本です。
すごいタイトル!
でしょう。まず言葉の使い方がとても素敵なの。
特にこの何とも耳に入ってくる「唱えの言葉」を読むと、この本の世界観に引き込まれちゃうんだよ。
ちんぷく まんぷく
あっぺらこの きんぴらこ
じょんがら ぴこたこ
めっきらもっきら どおんどん
わけのわからない言葉なのに、おもしろさがあるね…!
主人公のかんたがめちゃくちゃに歌ったのがきっかけで、この御神木の穴にヒュ~ッと落ちて、化け物?のような謎の3人衆に会う。
3人衆の名前は、もんもんびゃっこ、しっかかもっかか、おたからまんちん。この絵も名前も素敵。
それぞれと遊ぶストーリーが子どもたちをとっても楽しませてくれる。
わたしは本当にこのストーリーが大好きで、何百人もの子どもたちに読んで聞かせたような気がする。
そして、これを読むと、たいがいみんなこの本が好きになってくれる。
だから、私もこの本を読み聞かせするのが本当に大好きなんだ。
3人衆はいろんな技やわくわくするような何かを持っているの。
しっかかもっかかの遊び方は、風呂敷を首に巻いて、ももんがのように空を飛ぶ。
おたからまんちんの水晶玉は、覗いたら海が見える。
もんもんびゃっこはページを縦に使っていて、月に届くような縄跳びをしてれる。
ちょうど子どもたちが縄跳びが大好きになってくる時期だったりすると、お話の中で135回も飛んだんだよって出てくると「ぼくだってわたしだって135回飛ぶよ!」なんて、そういう話にも繋がったりとかしてね。
すごい!100回ってすごく頑張れば届くかもしれない数字!?
得意な子は意外と「もっと飛べるよ」って言うかも知れないよね。
本当に飛んでるって感じがするこの本の使い方、わくわくするこのページ、好きだな~。
かんたも良い表情してる~。
そしてみんなが疲れて寝てるころ、寂しくなってきたかんたが「おかあさ~ん」て叫んでしまうんだよね。
ここはね、「おかあ…」って叫びそうになるところで、子どもたちが「あ?」「え~!」って気がつくんだよ。
そして物語はエンディングに…なんて不思議な、ひきつけられるストーリー。
私は昭和生まれなのでね、元の場所のお宮さんの絵と、このお話がぐぐっと自分に刺さって、本当に大好きな絵本になったの。
今の受け持ちクラスの3歳児さん、少し長い話でも、惹きつけられればグッと入り込んで聞き耳を立てていてくれるようになったので、ここ数日でちょっと読み始めてみてます。
そうすると、もんもんびゃっことか、しっかかもっかかとか言うんだよ。
口に出しておもしろいリズム感があるよね!
ちょっと大きい風呂敷まがいの布を首に巻いて、ももんがだったね~みたいな、そんな話が共有できてすごくたのしいよ。
このお話を読んだことによって、遊びが広がる。
そしてこの言葉遊び唱え遊びみたいなことも、すごく興味がわいてくる。
きっかけを作ってくれる、私はこの絵本が本当に大好きです。
この絵も大好きです。イチ推しです。
この大好きな絵本はどこで出会ったの?
最初は仕事場で、こんな素敵な本があるんだよって、その時の園長だったかな?が紹介してくれた。
素敵な本だなと思って、自分の子どもにも買ったよ。
そしてやっぱり子どもも好きになって。夜の寝かしつけの時とかに読んであげると、ちょっとおどろ恐ろしいけれど「もっと読んでもっと読んで」ってなる本だった。
3人衆の中で誰が好き?
おたからまんちんも捨てがたいんだけど~、…でも、もんもんびゃっこかな。
わたしも飛びたいなって思う。しっかかもっかかのもいいんだけど、風呂敷より縄跳びかな。
縄跳びが得意だったからかな。縄跳び大会とかでも最後の方まで必ず残る人。
丸太に乗ってくるっていうのも好き。
A先生も歌ったりするの?
歌があるって知ってから、導入にね。
素のままで読む前に、ちょっと歌ったりすると「え、なになに?それ」て感じで興味がこちらに向くの。
そこから絵本を読む間は歌わないかな。
物語のオープニングみたいな感じだね~
*作者の長谷川摂子先生が作成されたメロディーもありました。
作者のことば 長谷川摂子さん『めっきら もっきら どおん どん』
https://www.fukuinkan.co.jp/blog/detail/?id=592
今ではいろんな方が自由に歌い、YOUTUBEなどで公開されたりしているようです。
「いろいろな“めっきらもっきら どおんどん”が生まれる」ことが長谷川先生の願いだったようで、胸が熱くなりますね!
子どもたちの反応が良かったところってどこだった?
やっぱりしっかかもっかかの風呂敷マント。みんな「やってみたいな~」って表情になるよ。
そして縄跳びの縦向きのページは、目が惹きつけられちゃうね。みんなもいつかこうやって飛んでみたいねーって。
あとおたからまんちんの「海が見えるぞ」っていうフレーズも、ちょっとゆっくり読むと、子どもたちがここを覗いてくれるよ。
ビー玉も風呂敷も縄跳びも、身近にあるものだから、夢が膨らむね~
ぼくも後でビー玉覗いてみよう!
A先生、ありがとうございました♪
絵本情報
めっきらもっきら どおん どん
作:長谷川 摂子 作 / ふりや なな 画
出版社:福音館書店
出版年:1990年