こんアロ~♪アロハ保育園非公式キャラの「アロ」です。
今月もアロハの保育士が選んだ絵本を紹介するよ!
第10回は、アロハおおしま保育園のM先生です。
M先生は元気いっぱいで、お酒とチョコレートが大好き!で少しあわてんぼうな先生だよ~
アロハおおしま保育園のMです!
よろしくお願いします。
M先生が選んでくれた絵本は、「うごきません。」作:大塚健太 絵:柴田ケイコです。
それでは紹介おねがいしま~す!
「うごきません。」は、ハシビロコウという鳥がメインのおはなしです。
ハシビロコウ!「動かない鳥」なんだよね。上野動物園で見たことあるよ。
わたしもこの間ちょうど娘と見に行ったんだけど、もともとハシビロコウっていう鳥は割と好きなんだ。
「やってくる動物たちがもしも変な姿だったら?」「それでも動かない!」っていう同じような流れが続くんだけど、最終的には「魚を食べるために動かなかったんだ」というハシビロコウの生態が主になってるよ。
わたしがこの本をいいなと思ったのは、子どもたちの発想力をかきたててくれるところ。
動物の姿は決まってなくてどんな姿を想像してもいいんだよって言ってもらっているような感じがして、その自由な発想がわたしは好きなの。
まず普通のカバさんがやってくるんだね。普通のカバさんが来ただけでは当然ハシビロコウは動かないんだ。
その次のヘビ、ちょっと変わった模様だけど、まだまだハシビロコウは動かない。
その次からいきなり「象の鼻がバナナ」に!
これがハシビロコウじゃなくてぼくたちだったら、ビックリしてどよめいちゃう!
ざわざわってしちゃう象さんだよね。
けど、動かない、動じないんだぁ、ハシビロコウは。
次は「シマウマ」って言ってるのに、模様がシマシマじゃなくてグルグルなんだよね。
顔もおもしろい~笑
でもそんなシマウマを見ても、ハシビロコウは動かない。
そしてペンギンが空を飛んで、ワニが立って歩いて…
1ページめくるたびに、へんてこな動物たちの姿に笑っちゃう!
こんな風な発想の自由さも、子どもからしてみたら楽しいものなのかなっていうのも個人的には感じてるんです。
大人はナマケモノをゆっくりだとか、ワニは四つん這いで歩くって思ってるでしょ。
でもまだそういう概念が無いちっちゃい子どもたちだと「えっそういうこともあるの」って思ったりとか。
逆にもうちょっと年齢が上がってくると「えーそんなことないじゃん」ていうようなところで笑ってくれたりとか。
このページ(動物が集合してるところ)もすごい…
すごいよね。サイがアフロになっちゃって、ダチョウはとんでもなく頭が大きい。
インパクトがある動物がたくさん出てきた中で…
その次、こんなちっちゃい魚が出てきたくらいではハシビロコウは動かないよね。
動かないよね~って思ったら…
見開きでどアップの顔‼ついに、ついにハシビロコウが動いた~!
ここが子どもたちが笑ってくれるところだよ。
動くの!?っていう驚きと、わたしの盛り具合も若干あるんだけど笑
演出があるんだね笑
どんな風に読むの?
「カパー!うごいたー!!」って 笑
ここがクライマックスなんだね!
そうか、魚を捕まえるために、じっと動かないで待ってたんだねぇーー
子どもたちの学びにもなるのかな、って思ったりもするよ。
ハシビロコウっていう鳥は全く動かないけど、ごはん(魚)を捕まえるために動いてなかったんだよ、と。
動くと、魚が逃げちゃうもんね。
「おいしいと思いました」というページも、表情は変わっていないように見えても色んなことを考えてるんだよ、っていうのがね。
子どもたちって色んな表現の仕方あるでしょ?表情とか、言葉が出なくても顔やしぐさに出る子もいるし。
顔に出ていなくても今こういう風に思ってるんだな、と「相手の思いを汲む」っていうのを、読んでる側としてもハッと思い出すようなページなんだ。
大人でも、あまり表情に出ない人と関わって、意外とこんなこと考えてたんだっていうのが分かった時が割と好き。
相手が理解できたとき、嬉しいよね!
そして、リボンをつけた女の子?のハシビロコウがやってきて…?
ここ好きなんだ~!
別のハシビロコウがやってきて、それでも全然動かないけれど、嬉しそうっていう気持ちが分かる。
かわいいねぇ~~
あ、裏表紙の裏!相手も頬が顔が赤くなって…もぐらはニッコリしてるし笑
2人ともとっても幸せそうだね。
ちょっとうれしいよねこういう追加エピソード。
ここには文章は無いけど、説明したりするの?
あえて言わなくてもいいかなって私は思ってるよ。
なんで赤くなったの?って聞かれたら「もしかしたら好きなのかな」「会えて嬉しいのかな」て言うけど、子どもたちが感じたままに見てくれたらなって私は思ってるよ。
いろんな動物が出てくるから、ちっちゃい子でも楽しめる本だよ。
話の緩急も結構あるしね。
M先生が好きな動物はなぁに?
わたしは…やっぱりメインのこのハシビロコウだね!
アロはね、このね、つむじ?が好きなんだよね。
あっかわいいよね笑
くせ毛みたいだよね、何なのかなこれ?
とさかなのかな?チャームポイントだよね。
顔はちょっと怖く見えるけど、こんなところがピョンとなっててかわいい。
初めて写真で見たときこんな大きい顔の鳥がいるんだってビックリしたんだ。
しかもこんな怖い顔してるのに全然動かないってどういうことなの?って。
そうなんだよね。
でも懐いてる飼育員さんにはすごい甘えん坊だったりするっていう、見た目とのギャップもあるみたいだよ。
わーそんなハシビロコウ見てみたいな!また動物園に行こうっと。
M先生、ありがとうございました♪
絵本情報
うごきません。
作:大塚健太 絵:柴田ケイコ
出版年:2020年