こんにちは、アロハ保育園非公式キャラの「アロ」で~す!よろしくね。
このコラムではアロハ保育士が選んだ絵本を紹介していくよ。
第二回は アロハおおしま保育園のK先生です。
K先生は、仕事を何でもこなす、頼もしい先生だよ!
K先生が選んでくれたのは、accototo ふくだとしお + あきこ の「うしろにいるのだあれ」です。よろしくおねがいしま~す!
アロハおおしま保育園のKです。よろしくお願いします!
それでは絵本「うしろにいるのだあれ」について教えてください。
この本には、犬や亀、猫、象と子どもたちが大好きな人気の動物がいっぱい出てきます。
まず、ぼく(犬)が本の真ん中に大きく描かれていて、本の右端に少しだけ次の動物の絵が見えています。
ぼく(犬)の後ろにいるのだあれ?でページをめくると、さっき端っこに見えていたカメさんが大きく出てくる。そしてカメくんの後ろにいるのは…?
こんな感じで「〇〇のうしろにいるのだあれ?」という文面でずっと続いていくお話です。
指差しながらこれはだあれ?なんていうと、子どもたちが想像力を働かせて、とんでもない動物の名前が出てきたりするのもまた面白いところです。
そして愛子さまがすごく気に入ってらっしゃる絵本で、出版当時は話題になっていた絵本だそうです。
愛子さまがお気に入りだったんだね!
とってもかわいい動物さんたちがクイズになってて、はじっこにちらっと見えてるのが楽しい~っ
そう、そうなんです!
後ろだけじゃなくて、そのうち上にいるのだあれ?前にいるのだあれ?になってきたりするんですよ。こっち(右)側だと思ったら、次はこっち(上)側なんです。
鳥さんの上・・・キリンさんの下・・・そしてイラストの向きも変わって・・・
ほんとだほんとだ!
向きがどんどん変わって、あれ、これもしかして…?
そう、最後にこうなるんですよ!
わあああ~~~!!
※最後にどうなったかは実際に読んでお確かめください
前とか後ろとか上とか下とか、そういうことを意識させるための絵本なのかなって最初は思ってたんです。
でも実は「みんな誰かに見守られてるんだよ。みんな近くにいるんだよ。」っていうメッセージを伝えたいという、作者さんの深ーい深い想いがある絵本なんですよ。
わぁ、優しいメッセージだね~
その深いところまで0.1.2歳では伝えられないけど、最後に「みんな繋がってるね」っていう言い方をしたり、印象付けるんですね。
4.5歳でもわかんないかもしれないけど、最後にこの構図が出てくることで、そのメッセージを何となく受け取れるかなって思う。
散歩に行くときにも、歩ける子はカートに乗らず保育者やお友達と手つないで歩くんだけど、どうしても上手に歩けない・あっちゃこっちゃ行っちゃう時に「〇〇ちゃんの後ろ歩こうね」って言うと、それがわかったりとか。
「前はだあれ?前に〇〇ちゃんいるね」とか「後ろだあれ?△△ちゃんいるね」とか、そういった現場でも、繋がってきてるかなっていうのは感じます。
子どもたちのおもしろい反応を教えて!
このしっぽのところかな。穴の中に…おたまじゃくしって言う!
(絵は灰色ねずみのしっぽだが、顔や手足は見えていない)
ちょうど保育園でおたまじゃくしを飼ってた時があって。
今はもう何回も読んでるからこれはネズミさんだってわかってるけど、ふざけておたまじゃくしとか言ったり。わざと「あれー?」とか言うんですよ~
あはは、たしかにこんな灰色のネズミ見たことないかも!
一番難しいのはね~これこれ。鳥さんの上にいるのは誰?っていうと「しっぽ!」って言うんです。
(絵は緑色のにょろにょろしたもの。顔は見えていない)
うん、しっぽだよ~しっぽだけどさあ(笑)
当たってるけど、当たってない~(笑)
何回めでも最後までにぎやかに読めるし、年齢によって反応が違うところも面白いよ~。
2歳の方がいろんな反応あります。1歳は繰り返し繰り返しこの「だあれ」を読むだけでとっても喜びます。
先生が一番好きなところはどこ?
私が一番好きなところはこれかな カメさん。
カメくんまではわかるじゃないですか。1匹目だけど顔が見えててカメだって分かる。
次から急にアレ?ってなる。難易度の上り方が早いな!?と思ったけどね。(笑)
だからここはすごい盛り上がるんです。1ページめくったとたんに
「うしろだあれ?」
「しーーーん」
(笑)(笑)(笑)
この間をどうしようと思うけど、その間が楽しい、私は楽しい。
むずかしいんだよね~って。なんだろうねこれしっぽかな~っおばけ~?とか言うんですよ。
読み聞かせののポイントはありますか?
とにかく「だあれ」の繰り返しなんですよ。だからその「だあれ」のイントネーションとか、変えたりはする。
僕の後ろにいるの「だあれ(低い声)」。
あはは!楽しい!
あっカメくんだ。カメくんの後ろにいるの「だれ~(高い声)」。
「にゃお~、猫さんだ~」象さんだったら「パオーン、ぞうさんだ~」って鳴き声とか入れたりしながら読んだりしてる。
みんなのそばにも誰がいるかな、この下は何だろうね、アメリカかもよ?なんて話に繋げたりもします。
本当?アメリカ行けるの~!?
掘ったらアメリカいけるかもしれないよ!
みんな繋がってるよ、行ったり来たりできるかもよ~なんてね。
夢がある~♪
K先生、ありがとうございました!
絵本情報
うしろにいるのだあれ
作:accototo ふくだとしお + あきこ
出版社:幻冬舎
出版年:2008年